2012年5月28日 (月)

静岡鉄道 長沼車庫公開 0519

ホビーショーのあった週末、グランシップではトレインフェスタも開催され、
静岡市は模型ファンにとっては堪らないイベント続きとなった

グランシップ近くの静鉄長沼駅でも車庫が公開となったので
久しぶりに子供を連れて見学してきた

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いちばん目を引くのは、いまや一編成のみとなった原色カラーの1006編成
急行の簡易ヘッドをつけての展示である

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他の編成は広告ラッピングに身をつつみ、派手ないでたちであるので
オールステンレスのシンプルな車体が逆に清清しい

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おなじみの古豪、デワ1形も車庫から引き出されている
御年90歳になる鉄道博物館クラスの珍車である
前面のトーマスのようなネジ式連結器も貴重である

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運転台はきわめてシンプル
速度計なども果たして付いているのだろうか

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陽が入らずに暗いく中には入れないが、検修工場内部もつぶさに観察できる
整理整頓が行き届いているようで何よりだ

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沿線に住んでいるのに、この保線車両が動いているのを見たことがないな、と思う
夜間に活躍しているのだろうか

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展示車両の横を、黄色のラッピング電車がゆっくりと通りすぎていく
実にのどかな光景だと思う

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2012年5月21日 (月)

金環日食 0521

日の出の時点では雲厚く、とても無理かな…という気がしたが、
清水区では6時半すぎから日光も届くようになり、7時27分すぎ、
みごとな金環食を楽しむことができた。自宅からの撮影。

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2012年5月19日 (土)

静岡ホビーショー0518

今年も業者招待日の金曜日に静岡ホビーショーを見てきた
まずは入り口すぐのTOMIXブースから

今は亡き信越本線・横軽のリアルなジオラマが展示されていて人目を引く
ひと昔前の横川駅頭を忠実に再現している
右側には、元祖おぎのやもちゃんと営業している

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碓氷第三橋梁も完璧なできばえ。66.6パーミルの勾配も再現されていて芸が細かい

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こちらは1/12だから結構大きいが、果たしていくらくらいになるのか
スリッパと浴衣、ハンガーがリアルすぎて泣かせる

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メジャーどころは誰もがアップするだろうから、ここからは完全に私の趣味で
毎年楽しみにしている静岡市大谷のウッディジョー、新作は岩国城
唐造の大きく出っ張った三層目が、個性的な天守閣である

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松本城もお堀側の展示で、じっくり見入ってしまう

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去年の新作、松江城も

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姫路城はあいかわらず格好良い。こんなのを床の間に飾っておきたい

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夏に行われる「鳥取まんが博」とのコラボで、投入堂は水木しげるバージョンを発売するという。
投入堂が登場する、氏の「雨女(1968)」の木版表紙の漫画がおまけにつくようだ

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投入堂のジオラマにも下からのLED照明が付属するとのこと

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こちらも心躍る法隆寺西院伽藍の1/150全景モデル50,000円也
以前出ていたもののリニューアルのようだが、置き場所に困るよな…

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回廊内側のエンタシスも微妙に再現されているようだ

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タミヤブースでは懐かしのジョーダン191の完成品の姿も
発売当時、チェザリス・ガショーの両ドライバー機を作ったのを思い出す

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ファインモールドのインパクト大「1/500愛知県庁」
地下鉄市役所前駅から地上に上がった際、いつもびっくりさせられるが
そのまんまの姿だ

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バンダイからは深部探査船「ちきゅう」が商品化されるとのこと
櫓部分はエッチングパーツでのバージョンアップ化を期待したいところだ

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しんかい6500もリニューアルして再登場とのこと

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ヤマトシリーズも1/100の統一スケールで発売される

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KATOからは「かわね路」号4両セットに心惹かれるが、
ただのC11と旧客の組み合わせだけのような気もする

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アオシマブースから。デカールを貼るのが大変そうだ

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完成品このまんまの販売、ということで童友社かと思ったら東京マルイであった
これも一体、いくらくらいになるんだろうか…

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最後はキャスト+エッチングの陽明門
なぜか随身2体とも頭が欠落している
結構細かくて感心させられるが、実物はもっと細かい塗り分けなので
こだわってみたいところだ(技術も時間も持ち合わせていないが…)

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2012年5月15日 (火)

春の東京美術館めぐり0502

GW谷間の平日、1ヶ月ぶりに上京して都内の美術館を巡ってきた

まずは工事が終わり、駅前の景観がびっくりするくらい変わった二子多摩川から
コーチバスで静嘉堂文庫へ向かう。今にも雨が落ちてきそうな空模様だが、美術館めぐりには最適の天気だ

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開館直後ということもあって他に見学者はおらず、まずは展示室外に置かれた平治物語の信西の巻をじっくり眺める

3ヶ月間、全場面が出ずっぱりのボストン三条殿に比べ、一巻の中身を2週間ずつ3回に分けて巻き替え展示という、相変わらずの出し惜しみっぷりというか、丁重な扱いをされているが、文化財指定としてはなぜか重文どまりである

展示された場面だけを見ても、他にはない山水の自然景観の描写があり、整然とした武士群像の表現もあって、決して東博の六波羅行幸にも見劣りはしていない。伝世の過程でバラバラにならず、同一の所有者のものであったなら、間違いなく国宝だろう

もしかしたら全巻にわたる信西の生首オンパレードが引っかかっているのかな…とも思ってしまう。でもグロテスクな表現は六道絵しかり、地獄草紙や病草紙にもあるし、著名な作品だけに、今さら審査の対象にもならず昇格は難しいのだろうか…(金剛寺の日月山水図もなぜ重文どまり?といつも思ってるのだが)

肝心の未見の国宝和漢朗詠抄は2巻とも展示されていたが、開かれているのが
各50センチくらいと、こちらも笑ってしまうようなケチケチ展示であった

続いて表参道の根津美術館へ久しぶりの訪問となる
段々雨足が強まってきたが、館内にはびっくりするくらい沢山の観客が

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さすがに光琳は人気がある(わかりやすいからね)というか、誰もがMET八橋図の
展示を一年間待っていたのだろう。展示室中央に堂々と飾られた二双の屏風は
圧巻である。状態は西本願寺に秘蔵されていた根津の杜若の方がいいような気がした

他の展示物はおまけのようなものであったが、以前大和文華館で
出会った中村内蔵助氏が上京しており、久々に再会できたのは嬉しい誤算であった

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なんとこの日の閉館後、天皇皇后両陛下がお出ましになられたようだ
東博の特別展はよくお越しになるものの、私立美術館に足を運ばれるのは
珍しいことだろう。
館内は混雑していたものの、事前にそんな気配は全く感じられなかった
だが舞台裏では、さぞかし気苦労の多いことだったであろう

根津からサントリー美術館へは地下鉄でひと駅であるが、今日のサントリーは
20時まで開館しているので、先に上野に向かうことにする

そぼ降る雨の平日でもGW期間中だけに、文化会館周辺は結構な賑わいであるが、
東京藝術大学付近まで歩いてくれば、あたりに人はまばらになる

高橋由一の鮭は何年か前に見ているが、今回は山形のと笠間日動の鮭を
合わせて、3点がそろい踏みである

古い商家を思わせる凝った内装パネルは、京都展でも使いまわすのだろう、
こちらに整然と架け並べられたサケ三体は、本当に目の前に実物が吊るされて
いるような迫真の出来栄えであった

美術館地階の館蔵名品展のメインディッシュは、今回が初見の芳崖の悲母観音である
明治期の絵画作品のなかで、まず最初に国宝指定されるとすればこの作品だろうし
あまり出品される機会も多くないので、是非見たいと思っていたところだ

ずっと軸装かと思っていたが、実際はパネル装で、観音開きになる両サイドのパネルに
角度をつけて、自立して展示されていた

パネル自体の大きさも結構あるので、観音さまのお顔は2.5メートルくらいのはるか頭上になるから、パピリオ君は必携である。アップでつぶさに観察すれば、観音さまの装飾品の細かい彩色や、白とパステルグリーンの繊細なレース模様に圧倒され、見飽きることがない

写真図版などでは結構見る機会が多い同作品だが、実物は段違い、あまりに細かい表現に、芳崖が死の四日前まで手を入れていたことも納得できるものだ

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続く東博では、まず法隆寺宝物館に立ち寄り、「法隆寺献物帳」を見学する
前回見たのが確か94年の法隆寺展で、あまり記憶が定かでないので
もう一度眺めてみたかった

正倉院の国家珍宝帳と同じく、全体に御名御璽のハンコがバンバン捺され、巻末には藤原仲麻呂をはじめとする光明皇后直属の紫微中台メンバーの署名がある

天平勝寶八歳の年号と仲麻呂の自筆署名を見るだけで、この時代が好きな人なら心躍る逸品であろう

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本館1階の彫刻展示室には、快慶作とほぼ確定した深沙大将が、入口脇のガラスケースに収まって周りを威圧している。重要文化財指定の記念として、高野山から出張してきたものだ

昨年夏に高野山霊宝館で見たばかりだが、より近くまで寄れるためか、その時よりもずいぶん大きい印象である

同僚の執金剛神は修理中のことで欠席だが、そもそもこの像が昨年破損してすきまから「アン阿弥陀仏」の墨書が見つかったために、一躍スピード出世となったようだ

ガラスケースの周りには、この時期の名物、「新入ゼミ生と教授の見学会」が行われているようで、さっきから学生が取り囲んでいるが如何にも所在なげで、はっきりいって鑑賞のジャマである

教授の話を熱心に聴いているのは2、3人で、後の生徒はなんとなしにつかず離れずといった風情。見ないなら見ないで展示物から離れてくれればいいのに。まぁ温かく見守るとしたいが、こちらもあまり時間が取れないので声をかけてどいてもらう

2階の高円宮根付コーナー、前回は「そろそろネタ切れか?」と思ったが、とんだ見当違いで、今日はすべて展示物が一新されている。相変わらず溜息の出るような傑作揃いで、こちらは今後も目が離せないだろう

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本館通常展の目玉はこちら、六波羅行幸巻である
幸いにも観客はそれほど多くないので、絵巻に張り付いて隅々まで鑑賞することができた

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それと国宝絵巻を堂々と撮影できる貴重な機会なので、全巻に渡って万遍なく撮っておいた。こちらは第一次国宝シリーズ切手の図案となった場面

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清盛の六波羅邸前にタムロする、というか控えている武士の面々
一人ひとりの視線と表情、装備する武具の描き分けが圧巻である

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平常展示室では千手観音像が2年ぶりの公開となっている
前回、国宝室で見たときよりも照明が明るく、細部がはるかに見やすくなっていた

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こちらは宗達の珍しい人物画(タイトル忘失)
高山寺の明恵上人樹上座禅図のようで愛らしいたたずまい

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この後は恒例の「新指定国宝・重要文化財」を鑑賞する
下手な特別展1つ分くらいのボリュームで非常に見ごたえがある

ユニークなのはメートル原器で、1879年にフランスで作られたもの
価値を知らなければ単なるステンレスの棒だろう(実際は白金とイリジウムの合金)
今回は呼ばれていなかったが、キログラム原器もそのうち文化財指定を受けるのだろうか

新指定の国宝2点にはさすがに人だかりができている
両方とも以前の特別展で見たはずだが、あまり印象がないので
今回はじっくり観察する。まぁこんなもんである

確かに価値あるものとは判るが、これらを先に昇格させるんだったら
他に優先順位の高いものが一杯あるだろう、とも思ってしまう

文化審議会も事前予想がつきにくいものを、あえて国宝指定するような傾向があるようで、最近のものでいえば、昇格して当然、と事前に思われたのは雪舟の慧可断臂図と蕪村の夜色楼台図くらいだろうか

他に去年、奈良博で見た與喜天満宮の天神さまも奈良博から出張されてきている
特別展終了後、天満宮にお帰りになったかと思ったが、そのまま奈良博に寄宿されているようだ

奈良博では天神さま一点のみを360度鑑賞可能な特製台座に載せ、どうだといわんばかりの展示であったが、今回はガラスケースの中のひな壇に同期生達と肩を並べ、なんだか肩身が狭そうで、前回のような威厳が全く感じられなかった。展示方法で随分と印象も異なるなぁと思った次第

最後はサントリー美術館で「毛利家の至宝」を鑑賞する
いつかは、と思っていたが防府まで出向く手間が省けて何よりである
しかも国宝4件は展示替えなしの出ずっぱりという大サービスで好印象だ

今日は祝日の前日ということで、特別に夜間開館となっている
あまり周知されていないためか予想通りのガラ空き状態で、雪舟の山水長巻を心行くまで堪能することができた

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2012年5月 4日 (金)

馬頭観音と天橋立0428

今日も朝から気持ちのよい青空が広がり、気分の良い一日のスタートだ
午前8時、舞鶴駅前でレンタカーに乗って出発する

まずは舞鶴市街を二分する五老岳に登ってみる
高さ50メートルのスカイタワーはまだ営業前の様子

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展望台下からも、西舞鶴湾の眺望を楽しむことができる
海岸線が複雑に入り組んでおり、天然の良港になっている

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東舞鶴方面は逆光なのと、前山が立ちはだかって少し分が悪い
海上自衛隊の基地も全く見えないが、タワーに登ってどれほど眺めが広がるのか、興味深いところだ
遠景には、これから向かう青葉山が肩を張って屹立している

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今日最初の訪問は、東舞鶴郊外の金剛院
関西方面ではかなり有名な紅葉の名所のようである

去年の夏、奈良博の「天竺」展で快慶の深沙大将を見て、是非とももう一体の金剛力士を見たくなった。宝物館は予約拝観とのことで、前日にアポを取っておいた

8時40分頃、少し早いのですが…と庫裏を訪問すると快くカギを開けてくれ、後は放置状態。快慶作の小像二体は入口脇のそんざいなガラスケースに仲良く並んでおり、その由緒と価値とは裏腹に、何か骨董品屋の店先のような雰囲気だ

正面のひな壇には阿弥陀坐像を中心に、真っ赤な仁王2体と四天王2体が並んで壮観である。そう長居をするような空間でもないので退出し、庫裏でお礼を言って本堂へ向かう

著名な三重塔は参道に近すぎ、かつ川と山に挟まれて距離も取れないので写真にしづらい。周りはうっそうとした広葉樹林帯で、紅葉のときの賑わいが容易に想像できる

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急な石段の上は広場になっていて、ここに本堂があって内陣も拝観できる
よく見ると向拝にかかる虹梁がひん曲がり、えらいことになっている

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時間もあまり無いのだが、車に乗って寺地の川を挟んだ散策路を少し行ってみると
ちょっとした公園風になっていて、なるほど紅葉の写真はこのあたりから撮っているのかと納得する

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強引だが、八重桜とも絡めてみる

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紅葉の頃は言うまでもないだろうが、新緑もなかなかのものである
他に人の気配もしないので、一人でこの絶景を満喫する

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思いがけなく素晴らしい新緑風景を出会えたので、次の巡礼地・松尾寺に向かう

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西国二十九番札所の松尾寺へ向かう林道入口には、「この先通行止め」の看板が
確か道は治っているはずでは?と思ったが、途中で引き返すのも嫌なので
念のため福井県側の迂回道を辿っていく

松尾寺本堂脇の駐車場はハイカー、というよりも本格的登山の格好をした人がいっぱいで、聞けばこちらが青葉山の登山口になっているという

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登山客も山に入る前、本堂でお参りするのがお約束らしく、結構賑わっている

本堂前のお馬さんはなかなか精悍な体躯と顔つきがサラブレッドのようだ
競馬関係者(馬券を買う側も含めて)の信仰が篤いのも頷ける

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忘れかけていたが、真新しい宝物館に800円を払って入場する
中は一室のみだが、学芸員さんが丁寧に応対してくれる

今日は国宝の普賢延命像が展示されているが、宝物館前にはそれを示唆する掲示も無く、商売っ気はあまりなさそうだ

大枚はたいてまで中を見学するのは、よほどの物好きか私のようなマニアに限られるようで、こちらの理解レベルに合わせて話をしてくれるのが有難いし、気分も良い

昨日の古文化協会の解説とはえらい違いであるが、彼らにもいつかはこうなってほしいと思ってしまう

普賢延命像は東博か京博の特別展で見たはずだが、記録が無くあまり記憶にもない
今後は貸し出しもあまりしないとのことで、今回ちょうど日程が合ったので訪問となったが、こちらもじっくり見れて有意義な時間を過ごすことができた

山門の仁王様も修復後、宝物館に展示されている。よくある話だが運慶作との伝承があり、解体時に期待も高まったが、あらら残念、銘文は出てこなかったそうである

プロポーションはどちらかといえば荒削りだが、でもよく見ると両腕の振り方や造形はちょうど昨日見た東大寺南大門のそれに似ている気がした

また指摘されるまで気がつかなかったが、奥にはアン阿弥陀仏の銘の入っているという阿弥陀様が座っていた。さっきの金剛院といい、京都をはるか離れたこの地にも、慶派の痕跡があちこちにあるようだ

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松尾寺で予定時間をだいぶオーバーしたが、10分ほどで中山寺に到着する
ちょうど別の参拝客が本堂に入るところで、一緒に見学させてもらう

今回の舞鶴・若狭訪問の最大の目的がこのお寺で、2年間続いた馬頭観音さんの開帳も来月に終幕を迎えるのだ

小学生の夏休みの宿題のようであるが、いつでも見れるからいいや、と思っていて、本当に駆け込みでの見学となってしまった

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内陣には入れないものと思っていたが、ひとしきりの説明のあと、ご本尊の目の前からも見学させてくれた。おまけに本堂の照明を消して、下からの光で表情が変わるところも見せてくれるサービスも

ご本尊はご覧のとおりの憤怒面であるが、見方によっては笑っているようにも見えるという
要は見る人の心にやましい部分や迷いがあるかで、仏さまは怒ってもくれるし笑ってもくれるんです、とのことで妙に納得してしまった

期待に違わぬ素晴らしい仏さまで、これを逃すと33年後だから、はるばる来た甲斐があったというものだ

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さてここからは一旦内陸部に入り、綾部市の君尾山光明寺に向かうことになる
東舞鶴から高速のインター方面へ南下し、ちょっとした峠道を越えて「あやべ温泉」の看板を辿っていく

さらに畑しか見当たらない小道に入り、山に突き当たると狭い林道に突入、ナビに従ってはいるが、本当にどこへ行ってしまうのかと不安になりながら10分くらい走り、ようやく少し開けた終点に到着する

富士山あたりの感覚で言えば、焼山林道を登った終点の湯ノ沢峠にお寺がポツンとあるようなものだ

終点からはすぐに光明寺の庫裏があるが、人の気配はない
とりあえず石段の先に本堂の屋根が見えるので上がってみる

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本堂周辺は掃除や手入れが行き届いているようで感心する
正面からお堂の中を覗いてみる。暗くてよくわからないがお厨子は閉まっているようである

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庫裏の前の広場に戻ると、はるか下に目的の仁王門のような建造物が見える
登山道のような道を下っていくと、ようやく国宝の仁王門が姿を現してくれた

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ここまで長い道のりだったが、ようやく辿り着くことができた
京都府北部唯一の国宝建造物「光明寺仁王門」である

冬場は到達不可能なようだし、夏は暑いし、秋は他に行きたい所が多いし、
それで新緑のこのシーズンを選んで正解だった

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人里はるか離れた山深いこの地で、落雷にも遭わず、風雪に耐えながら800年近くも建ち続けているのは本当に奇跡ではないかと思う

「最も公共交通から隔絶した国宝建造物」…対抗: 播磨朝光寺
「最も拝観者の少ない国宝建造物」…対抗: 冬季休業の三仏寺
「最も放置された国宝建造物」…対抗: 強いて言えば羽黒山か

私見ではあるが、この3タイトル制覇は間違いないであろう

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軒先の出は深いものの、冬は相当の積雪があるのであろう
戦後の解体修理時に塗られた朱も剥がれ、柱の下回りは相当傷んでいるようだ

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面白いのは仁王さまの立ち位置で、普通なら奥行き二間ある柱間の手前側で守りを固めているものだが、こちらでは手前には賽銭箱以外何も無く、仁王さまは奥に引っ込んでいる。やはり手前にいたのでは、冬場の風雪に耐え切れないのだろう
文字通り、なんとも奥ゆかしいお二人である

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門の内部は天井板もなく、入り組んだ小屋組みがよく見えるが、全体に大雑把な作りだ

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柱には落書きの痕跡もあって痛ましい限りである

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他の寺院なら再訪もありえるだろうが、ここにはまず二度と来ないだろうと思い、丹念に眺めてから寺地を後にする

往路では気づかなかったが、林道のすぐ脇からも仁王門の姿が見える
本当に山深いところに建っているのが、お分かりいただけるだろう

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これで一応、京都府の国宝建造物も残り1件、あの龍光院だけとなった
普通なら見るチャンスは無さそうだが、今回の法性寺のこともあるし
気長に待っていることにしよう

今日の日程は大体こなすことができた
後は帰りの特急発車時刻まで、天橋立周辺の観光に向かう予定だ

山を降りて綾部市街方面に走り、再び高速に乗る
真新しい道路が続き、去年開通したばかりの終点、与謝野天橋立インターから府中方面に向かう

途中、成相寺への林道に分け入ってお寺の前で500円の入山料を支払う
この更に上部に展望台があるが、HPでは通行止めとなっているものの
ほぼ工事が終わったようで今日は通行できるとのこと

参拝の前に、まずは展望台へと急坂を登っていく

海沿いの道路から一気に500メートル登ったこちらが成相山展望台からの絶景である

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記念碑に「日本一」とあるのも、まんざらではないと思う

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林道をお寺まで下り、西国第二十八番札所の成相寺を訪れる
連休初日の好天であるが、参拝客はそれほど多くない

本堂の石段下には、ひとことだけ願いを聞いてくれるというお地蔵さんが立っていらっしゃる                     

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こちらのご本尊も三十三年に一度のご開帳で、次は2038年という
3年前の特別開帳は?と尋ねると、あれはノーカウントとのことであった

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おなじみ「伝」左甚五郎の龍であるが、ドラゴンボールのシェンロンのようで愛嬌がある

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続いて成相山麓の丹後一ノ宮、籠神社を参拝する
境内は広く、掃除が行き届いていて清らかな気分になる

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ラストは天橋立駅近くの智恩寺を訪れる
日本三文殊のひとつ(自称三文殊が各地にあるが)で、
智恵を授けてくれる仏さまとして人気がある

いかにも観光寺院らしく、本堂では様々なグッズを売っていて目移りする
ご朱印も手際よく書いてもらえるが、こちらを訪問するのなら、先月行った安倍文殊院の隣のスペースを空けておくべきだった

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雪舟の天橋立図に描かれているかどうかで注目される多宝塔
建立は1501年で、その当時の雪舟は八十歳台になってしまう

山下教授言うところの「雪舟のチビ太のおでんみたいな塔」は別の以前建っていた塔で、この多宝塔の建立以前に描かれた、という説が注目されているようだ

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可動橋を渡って橋立を歩いてみる
文字通りの白砂青松で、青い空と海とのコントラストが印象的だった

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こちらも「天橋立図」に描かれているお地蔵さま2体
絵の中では人生ゲームのコマのようであったが、左のお地蔵さまは顔が風化して、確かに良く似た雰囲気であった

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2012年5月 3日 (木)

洛陽の観音めぐり~法性寺 0427

GW直前の金曜日、いつもの早朝ひかりで京都へ向かう
名古屋あたりまでは、どんよりとした空であったが
関が原を越えると一転、快晴となった。今日も暑くなりそうだ

まずは近鉄で奈良入り、春日大社宝物殿に向かう
清清しい青空なので宝物殿直通ではなく、巡回バスで表参道入り口で降り、
少し歩いてみる

遠足か社会見学か、小学生の集団が行き来する以外、人の往来はそれほどない

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宝物殿でのお目当ては黒韋威矢筈札胴丸で、南北朝期の作、正成奉納といわれる逸品である。ついでに未見だった菱作腰刀の拵も見れてラッキー。
これにて春日大社の国宝もなんとかコンプリート。この宝物殿には4回通っての達成である

他に著名な2領の赤糸威大鎧も修理を終えて、面目を一新している
今後は保存のため、出陳期間も限定されるようだ

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続いて折角ここまで来たからと、前回見損なった東大寺ミュージアムへ
「ならのみやこの八重桜」が満開で、青空とともに気分を盛り上げてくれる

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春の遠足だろうか、地元の幼稚園の子ども達が何気なく仁王様の脇を通り過ぎていく

ミュージアムは特に変わったところもなく、初回に訪問したときのような感激はなかった

修理を終えた三月堂本尊の宝冠が目線の高さで展示されていて人目をひいている
その傍らには、普段合掌手の中に納められている宝珠も陳列されている

これを間近で見るのは初めてだが思ったよりも小さく、由緒がなければただのガラス玉のようにも見える


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折角パスポートもあるし、素通りしては申し訳ないので奈良博の貞慶展へ
こういった地味な展覧会をストイックに開催してくれるのは奈良博ならではだ

みどころは唐招提寺の金亀舎利塔や海住山寺の十一面観音、四天王像などだろうか
仏像好きの人ならおなじみのものばかりだが、一般へのアピール力となるかは疑問符だ

実はあの浄瑠璃寺の吉祥天も最後の6日間だけ出品されるとかで、リストには本当にさりげなく記載されているが、知らなければ気が付かないだろう

もう少し出陳期間が長ければ目玉品として大々的に宣伝もできただろうに、惜しいことである

厨子入りで普段見られない背面なんかもじっくり見られるだろうし、できれば来てみたいのだが、どうにも時期が合いそうにない
よもや巡回の金沢文庫に出品されることはあるまい、とは思っているのだが…

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続いて大和文華館へ久しぶりの訪問
以前は申請のうえ写真撮影OKだったが、いつの間にか撮影禁止になっていた

お目当ては李迪の帰牧図だが、思った以上に実物は小粒で、水牛は全長5センチくらい。パピリオ君で牛さんの毛並をじっくり観察する
牛に跨っているガウチョの横顔が半分見えているのに、今まで気付かなかった

また松浦屏風は前回ガラスの反射でみにくかったが、今回は日陰側の展示室に置かれ、とても見やすくなっていた

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これで奈良見物は終了、近鉄で一気に北上して京洛入りする
紫野大徳寺へは13時すぎに到着して、まずは方丈、法堂、唐門の特別公開へ

方丈は宝物風入れのとき、くまなく見ているので今回は足早に見物する
随分とケチなようで内陣に入ることはできず、探幽の襖絵も思うように眺められない

絢爛豪華な唐門は方丈側からは見学済みだが、今回は反対となる表側からも接見可能である。これが今回、大徳寺へわざわざ足を運ぶトリガーとなった

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いったん方丈を出て、裏手にある真珠庵にも立ち寄ってみる

ここでも拝観料800円がかかるのは痛手だがしょうがない
ご朱印も書置きしか無いのが、まことに残念である

さすがに大燈国師の「看読真詮榜(京博寄託)」は見当たらなかったが
一休宗純の「諸悪莫作・衆善奉行」二幅が方丈正面に掛けられ、
なかなか見ごたえがあった

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いよいよ非公開の法堂・唐門ゾーンへ突入する
ここにはもう一点、隠れ国宝の「玄関」があり、これも普段は正面を見ることができない

文化財としての指定名称は「大徳寺方丈および玄関」だから、なんとなく未見で気分が悪かったが、これですっきりすることができた

また唐門は学生さんの説明付きだが、正面の孔雀の彫り物は見ごたえがあった

法堂でも可愛いらしい学生さんが参拝客に呼びかけて、皆で一斉に手を叩いてなんとか龍を鳴かせようとしている。なかなか微笑ましい場面に立ち会うことができた

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続いて市バスを川原町丸太町で下車、下御霊社に参拝したあと、すぐ下手の革堂へ
西国と洛陽それぞれの朱印帳にご朱印をいただく。本当に何気ない街中にあるので
それと知らなければ通りすぎてしまうだろう

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鴨川を歩いて渡って神宮丸太町から京阪に乗って東福寺で下車、遂にというかようやく、法性寺の未体験ゾーンへ突入できるときが来た

ここには知る人ぞ知る国宝の千手観音が所蔵されているが、以前は予約拝観であり、そのうちに、と思っていたら数年前から方針が変わって、突然公開しなくなってしまった

ウェブ上の記事でも「予約拝観可」とするものがあるが、あれは全くの間違いで、文字通りの門前払いを食らうのが関の山だ

時おりクラツーのツアーやら大学のゼミ見学会やらで門戸を開くことがあるようで、果たしてどういうコネを使うべきかずうっと思案していたら、本当にまさかの特別公開となった

今回の古文化保存協会のポスターにもなっている目玉であるし、
協会のバックに朝日がついて、みうら御大が新聞紙上で絶賛してしまうし、
全国の仏像オタが虎視眈々と狙っているだろうから、混雑するのは確実である

ましてあの狭いお堂では…というわけで初日平日の閉門近く、という隙間を狙ったが
果たして読みどおり、訪問者も少なめのような気がした

普段は四駆車が占領している正門脇のガレージが開放され、受付になっている
ご朱印の書置きはまあ予想通りだが、バインダー式になっている洛陽朱印帖版も用意されているのは気が利いている。ただしこちらは400円であった

それでも本堂の中に入ると、前方には見学客がぴっしり。学生さんが彼らを前に説明の最中であるが、これが冗長で、ご本尊を目の前にイライラしてくる

要するに河内の観心寺方式で、説明が終わって前の客が立ち去らないと、次の客が前の方で仏様を見ることができないのだ。一箇所に時間をかけられない私には正直キツい

恐らく丸暗記なんだろうが、そんなに丁寧に説明しなくても、端折ってあとはフリーに見せてくれればいいのに、と思っていると、今度は真横にあるデカい昭和期の不動さんの説明まで始めてしまった(まったくどうでもいいよそんなの…)

この方式では入れ替え時に最前列をキープできるかが勝負なので、すぐに移動できる体勢を取っているとようやく説明が終わってくれ、何とか最前列好位置をゲット

しかしここからでもご本尊までは3メートル近く。一応照明は当たっているものの、肉眼では真っ黒で何がなにやら…である

こういう時にこそ、パピリオ君の真価が発揮される
待っているときは煩わしかった説明も、これが終わるまでは後ろの人を気にせずに仏様を眺めていられるから、かえって好都合だ

ご本尊のいらっしゃる左奥の暗がりには浄土系らしく阿弥陀様の姿も見える
他にもお地蔵様やら小ぶりの仏様がいっぱい置かれ、なるほど公開を控える訳だ…と納得する

それにしても、今回の開帳で得られる収益はどれくらいなのだろうか
お寺の規模を見る限り、そう檀家が大勢いるとは思えない

受付でもらった朝日新聞特集号には、はっきりと「協会とお寺とで折半」と書かれていた
すると一人400円で…東寺やら知恩院やらが毎回参加するのも納得だ

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中途半端な特別公開で不満もあったが、これで国宝彫刻部門の残りは下記の4点となった。これからは「もし見れたら本当にラッキー」と思って、気長に待つとしよう

・慈尊院の弥勒如来…2005年の開帳を逃したのは本当に悔しかったが、ようやく先が見えてきた。3年後の開帳が楽しみだ

・東寺の僧形八幡と女神1体…ねらい目は2023年の東寺創立1200年か
そのうちひょっこり宝物館に展示されるような気がする

・東寺の御影堂不動明王…ほぼ絶対の秘仏だし、開けたら良くないことが起きる、と言われているので、そっとしておく方がいいだろう

・吉野水分の玉依姫…本当に存在しているのだろうか?いつの日か、文化庁の調査→修理・公開となるのを待ちたい。高松塚の例もあるし、可能性はゼロでは無いと思う


話は戻るが、法性寺からは東福寺の門前を横切って、途中迷いながらも泉涌寺へ到着
閉門間近とあって、参拝客の姿はほとんど見当たらない

今回は12年に一度、辰年のみ公開の舎利殿が目的である
500円払って、誰もいない堂内に踏み込んでみる

けど…何も無い。正面に須弥壇があり、舎利のはいった仏塔がぽつんと置かれているだけである
なるほど普段公開しない訳だ、というかこれで500円はちょっと…なので一人で手を叩いて、龍を鳴かせて楽しんでみる

他に人もいないので、鳴き声が堂内いっぱいに響いてなかなか楽しい。手を叩く位置によって音程まで変わるので興味深く、飽きるまで叩いて手が痛くなる

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久しぶりに書院の中も見学する。時間があれば縁先でゆっくり眺めていたいところだ

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夕陽を浴びる仏殿と舎利殿。この並びは禅宗寺院のような雰囲気があるが、なかなか壮観だ

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まだ17時の閉門まで若干時間があるので、急いで今熊野観音寺へ向かう
ご朱印所では銭勘定と後片付けが始まっていたが、何とかご朱印をゲット

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上機嫌な天気のもと、新緑の中に多宝塔を遠望する。

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ついでなので洛陽札所のひとつ、法音院にも立ち寄ってみる
遅い時間であったが、ご住職に対応いただくことができた

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1日の締めは京博へ。今日も金曜の夜間開館を有効に活用する
寺社の営業時間中に京博へ行くなんて、もったいなくてできないのだ

今回の目玉は、道長の「御堂関白記」自筆本の全巻公開だろう(ただし前後期に分けて)

陽明文庫の国宝は半分くらい見ているが、今日は未見の「神楽和琴秘譜」が展示されていない。御堂関白記の残りも含めて、5月に再訪する必要がありそうだ

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普段ならこれで静岡にとんぼ返り、だが今宵は山陰本線で舞鶴に向かう
新幹線で静岡に帰るよりも長い時間をかけて、西舞鶴駅に到着
明日も天気がよさそうだ(続く)                  

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2012年4月13日 (金)

大井川鉄道・桜街道0408

前日に引き続き、日曜日も大井川を訪問
ただし今日は家族サービスも兼ねて、ということで少し自重することに

まずは桜トンネル付近の花を愛でながら1001レの通過を待つ
トンネル裏手のお手軽ポイントで、蒸機を待ちわびる大勢のお花見客と
一緒に撮影する。たまにはこんな所も良いものだ

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家族にはそのまま桜トンネル付近で遊んでもらい、急いで福用へ向かう
今日も蒸機どうしの交換を撮るために、駅裏手の築堤には多数のギャラリーが

築堤下に降りてみるが、C56が電柱にカブらないか気がかりであった
幸いなことにギリギリの位置で停車してくれ、その横をC10が軽やかに駆け抜けていく

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さくらHMの並び!このポジションに構えて正解だった

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子供のリクエストもあり、家族には家山から徳山まで101レに乗車してもらう

この時期、新金谷発は満席でも、大半の客は家山で降りてしまうので、
その後7両の客車は貸切状態になるのだ

予約なしの立ち席券なら幼児分の切符は不要、大人1名分で乗車可能である

ネットで空席状況を見て、満席ということで諦めてしまう一般客も多いと思うのだが
この辺り、もう少しうまく運用できないかといつも思う

家山駅で家族を降ろし、自分はクルマで先回り、今日の101レも正島で撮影することに

予想はしていたが、昨日にも増して激パ状態の撮影地、予定どおり地面すれすれに構える

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さすがに今日はいい煙をおごってくれる
自分の子供とも手を振り交わし、急いで撤収、徳山駅に向かう

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徳山駅にはこの時期だけの臨時停車となったが、家族をピックアップして
桜まつりの会場へ。今年はこのしだれ、ちょっと早かったようだ

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こちらで待望の手打ちソバのランチタイム
まつり会場脇のグラウンドでは町民のカラオケ大会や高校生の太鼓の披露なんかが
あって楽しませてくれる。全体に家山周辺よりも長閑な雰囲気があって好きだ

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ちょうど返しの時間に間に合ったので、急いで田野口駅へ
列車を見たがってクルマを降りた子供の動きに気を取られ、
痛恨のフレームミス…無理やりトリミングしてみた

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C56の返しは撮らず、家山以南の渋滞回避のために千頭からの山越えで帰宅した           

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2012年4月12日 (木)

大井川桜模様0407

いよいよ花も満開となった週末、大井川沿線が最も賑わう時季となった
まずは大和田駅北側の桜並木から

1001レは光の加減が最も良いので、花も輝いて見える
最高の晴れ舞台をC56が進んでいく

これでC56は、この後の101レにも登板確定なので嬉しい限りだ

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というのも今日の1001レは家山止まり、機回しをせずにそのまま新金谷まで回送
再び101レとして千頭に向かう器用な運用となる

もっとも、お客の大部分が家山で下車してしまうので、新金谷-家山間を5往復くらい
してくれた方が営業的には良さそうなのだが…

今日の目玉イベント、福用での蒸機列車どおしの交換に向かう
電柱がジャマで位置取りが難しいが、ここぞというポジションで待機する

まずは先ほどの1001レの返し、C56がぶら下がりのまま駅構内で待機

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しばらくしてもう一両の煙が客車の裏側から向かってきて、待望のすれ違いとなる
しかも両方「さくらHM」装着での並びとなった

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なかなか感動的な情景で、こんなのを撮影できるのは日本でも大井川だけだ

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その後沿線を千頭方面に向かうが、家山桜トンネル手前ではかなりの渋滞、
それでも途中で列車を追い抜かしたので田野口駅南側の桜でもう1カット

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101レは正島の桜並木に降りてみる
家山周辺よりも開花が遅かったようで、ピンクの瑞々しい花が蒸機を彩ってくれる

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煙スカなのがザンネンだが、まあしょうがない

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返しはまず、先ほどの桜並木を反対側から俯瞰するポイントへ
みな考えることは同じようで、30人ほどが林道に並んで待機する

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あまりにも真正面すぎて、鉛筆というかウナギのような編成になってしまった

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次に家山駅北側の川べりから桜と桃を絡めて
ロケハンなしで来たので、返しのロケーションはイマイチだ

よく見るとヘッドマークがいつのまにか、すり替わっている
正島では確かに桜HMだったので笹間渡で交換したのだろうが、
こうまでしてこの旅行会社も宣伝したいのだろうか

一体誰が得をするのかわからないが、センスを疑ってしまう

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家山での停車中に先回りするが、痛ヘッドで完全にやる気を無くしたので
蒸機見物の子供たちと一緒に撮影する

奥の子供は手を振るどころかスマホでの撮影に夢中である。時代も変わったものだ

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最後は無難に家山駅からの発車を撮って、本日は終了
今日も充実した撮影行となった

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2012年4月 5日 (木)

ザンネンな大瀬まつり0404

4月4日は待望の大瀬まつりの日。今年は2年ぶりの見学となった

前日の猛烈なミニ台風は去ったものの、夜半からずっと強風が吹き荒れた状態
文字通り西高東低の冬型となって、富士山は朝からシャンプー状態であった

途中、沼津内浦に立ち寄るも、吹き止むことのない突風と、荒れ狂う三角波を見ては
とても踊り船が出るようには思えない

それでもとにかく大瀬に向かうことにするが、西浦、木負などの港では
踊り船が一応待機しているものの、関係者が集まって思案中、といった雰囲気である

大瀬の駐車場でしばらく待機すると、7時10分すぎ、ようやく一艘の踊り船が到着
カメラマンが集まるが、強風で立っていられず皆しゃがみこんで撮影

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この悪条件で躍る連中も大した猛者であるが、踊りはすぐに終了
無理やり岸壁に着岸するも、神主さんだけを降ろして
(船酔いは大丈夫だったのだろうか)すぐに引き返していった

そして、このあと踊り船はまったく来なくなった

時間つぶしに大瀬神社まで参拝に行ってみる
恒例の浜焼きの振る舞いも、今日はお魚を焼くことができず、
用意した干物を無料で配ってくれている

あんころもちと豚汁でお腹を膨らませ、神社にお参りしたあと
外浜で波しぶきの撮影、といってもあまりにも危険で波打ち際には近寄れない
早々に退散する

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湾内では漁船が一艘、強引に神社側に着岸しようとしている
強風で大漁旗がきしみ、船も傾いてなかなか岸に近づけない
それでも最後は岸に着けたから大したものだ

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浜の特設ステージでは、若い衆が踊りを披露してくれる
やっとお祭りらしい雰囲気になってきたので心が和む

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富士山もシャンプーが終了したようで、すっきりとした顔を見せ始めた
この辺が潮時なので撤収し、あとは桜を探すことに

以下の模様は、拙HPをご覧ください

http://www.fujizakura.com

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2012年4月 3日 (火)

川根路に春到来~笹間川0401

前日の暴風雨も収まり、待望の日曜日は早朝から川根入り
7時すぎには到着するも、お立ち台は2列目も埋まりかけていた
予想はしていたが、脚立持参でも危ないところだった

おなじみの桜は、木曜日に撮りごろになったと聞いてやきもきしていたが
嵐にも負けずにまだほんのりピンクを保っており、ほっと一安心

時間があるので、対岸をロケハンをしてみる
光の状態はわからないが、返しも面白そうだし今日は一日ここに居座ることに決める

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時おり来る普通電車を冷やかしながら、本番のときを待つ

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1001レはC11190が牽引であるが、なにやら白いヘッドマークが着いている
やいやい痛ヘッドか!と思ったら、予想だにしなかったさくらHM付きで感激!

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蒸機+客車4両の美しい編成で駆け抜けていった

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続く1003レは当初、川べりから撮るつもりだったが、
こちらにもさくらHMが着くことを予想して居座り、レンズも長玉に切り替える

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いい加減で曇ってくれ、C10も爆煙(大井川基準)で気分が良い

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ラストは当然C56+さくらHMのはず
笹間川では未だにこの組み合わせを撮ったことが無かったので、期待が高まる

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爆煙!とはいかなかったが、今年もこのシチュエーションに立ち会えたことに感謝

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返しは対岸に渡り、まずは築堤の中腹から
去年までは下りを撮ったら即撤収、だったのだが
新たな撮影ポイント探しに、楽しい時間がすごせるようになった

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もとより煙の出るような地形では無いのだが、白煙のおまけ付きであった

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続いて築堤の下から、青空を配慮して狙ってみる

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いい感じだが、この時間では列車の側面がかなりツブれてきている
どちらかというと、曇りの時の方がいいかもしれない

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C56の登場に備えて、橋の下をくぐって反対側に回る
青空にピンクと緑が映えて、最高の檜舞台となった

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今日いちばんの、快心のショットで締めくくることができた

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架線柱の真上には、お月さまも登場(笑)

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